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2012/10/06

フツーの庶民?がバチカンの円屋根で抗議 - ユーロ危機の深刻度


先回の記事で「イタリアの失業率」について書きましたが、その矢先、ちょうどタイムリーに?こんなニュースが飛び込んできました↓

”バチカン大聖堂の屋根で男が抗議、横断幕に「伊首相はうんざり」(ロイター)”

ごくごくザックリ要約すると、地方で小さな海の家を営む男性が、モンティ伊首相やEUの推し進める構造改革と増税の嵐に圧迫され、「もーガマンの限界だ、やっとられん!」と、バチカン大聖堂の丸屋根によじ登って決死の抗議をした、という話です。

まァ「決死」といっても実際には警察などの説得で24時間後にはアッサリ降りてきちゃったらしいですが(笑)、今回は抗議の張本人が過激派とかのいわゆる「イッちゃった」系の人ではなく、ごくフツーの一事業者だった点がミョーに印象的でした。

長引く経済危機によって、モロに職を失う「雇われる側」の人達だけでなく、「雇う側」の経営者や零細事業主の人達もこれまでになく追い詰められてるなー、といった切迫感が今回のニュースからも伝わってきて、何とも身につまされます。。。

ちなみに、円屋根に広げられた抗議の垂れ幕には一体何と書かれていたのか、もしかして気になった方もいるかもしれないので(いないかな?^^;)、御参考までに以下、原文(一部)と対訳を↓

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BASTA MONTI (バスタ モンティ):
モンティ(首相)には、もうウンザリだ

BASTA EUROPA (バスタ エウローパ):
EU(欧州連合)にも、もうウンザリだ

BASTA MULTINAZIONALI (バスタ ムルティナツィオナーリ):
多国籍(グローバル)企業にも、もうウンザリだ

CI STANNO AMMAZZANDO TUTTI :
このままいったら皆死んじまう
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ウームこりゃ相当煮詰まってますね・・・

とりわけイタリアの場合は、従業員9名以下の企業が全産業の97%以上を占めるという構造上、今回のお騒がせ男性のような零細事業者の皆さんには何とかこの危機を持ちこたえて、イタリア経済を縁の下から支え続けてホシイなーと思います。ということで、

「フォルツァ(=ガンバレ)イタリアの零細企業!!」

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