「我々にLAVORO(仕事)を!」
先回の記事で「イタリアの平均賃金」を取り上げたので、統計ついでに(?)もう一つ、「よくある質問」横綱級(!)の「失業率」について調べてみました。
以下、2つのWEB記事をまとめた内容です。↓
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イタリア政府中央統計局のデータによると、
イタリアの失業者総数は2,744,000人、
失業率にすると10.7%。(2012年8月時点)
この数字は前年同期比で2.3%の上昇となり、
2004年以来最悪の水準。
若年層(15-24歳)の失業率はとりわけ深刻で、
35.3%という高水準。(=618,000人)。
またイタリアは南北間の経済格差が大きいため、
南部若年(15-24歳)女性だけを対象に絞った場合、
失業率は48%(二人に一人!)にも達する。
もう一つの傾向は、非正規労働者の増加。
今年第2四半期の時点で250万人、
パート労働者を加えると300万人に達し、
こちらも統計史上最も高水準。
ユーロ圏(加盟27カ国)全体で見た場合、
失業者数約3500万人、失業率が11.4%。
こちらもユーロ導入以来最悪の数字で、
やはりギリシャとスペインの影響が大きい。
ちなみにギリシャとスペインの失業率は、
それぞれ25.1%と24.1%。
元記事:
-"Disoccupazione 2012: in Europa e all'11,4%"
-"Istat, disoccupazione record nel 2012 - Dal '99 non avevamo un dato cosi negativo"
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といった感じです。
ウ~ン、ある程度わかってはいましたが、こうやって改めて数字を突きつけられると、改めて暗ーいキモチになってきます・・・とりわけ、
(1)南北間の失業率の開き ←南北間の経済格差
(=北部にばかり経済活動が集中し、南部には何も産業がない)
(2)非正規労働者の増加 ←硬直的な雇用制度
(=組合が強く、ひとたび正規採用するとよっぽどのことがない限り解雇できない)
といったイタリアが昔からずーっと抱えている構造的問題をモロに反映しているのが気になりました。
実際、自分の周りを見回してみても、若い人はコールセンターでパートのオペレーターをしてるといったパターンがほとんど。それでもミラノのような北では仕事にありつけるだけマシなのかもしれませんが。
さてこれらの数字、来年はどうなるのでしょうか・・・!?まぁ劇的な改善は難しいにしても、せめて「記録更新」が止まってくれることを祈って。
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