310' = 5時間越~!
最近はここまで壮絶な遅延はだいぶ減りましたが・・・
イタリアの電車(「Trenitalia(トレニタリア)」)といえば、一昔前までは「ボロい」「遅れる」「壊れる」といった、非効率の代名詞のようなシロモノでした。
が、この数年多くの車両が刷新、悪名高き「遅延」もずいぶん改善され、「ホ~レやればできるんじゃん!」なんてついタカをくくっていたのですが・・・
先日久しぶりに最新鋭の超高速鉄道「Alta Velocita'」以外の急行やローカル線に乗ったところ、これがモウ遅延、途中停車、故障のオンパレード~
まさに昔の悪夢が一挙にカムバック・・・といった感じで、ホンのチョットでも敵に気を許したコトを地団駄ふんで?悔やんだのでした(オオゲサ? ^^;)
要するに、上記の超高速鉄道は、国家の威信をかけた「キモ入りプロジェクト」なので、すべてに最優先で定時運行死守!モードなんですね。
でもその分、在来線はモロに犠牲になる⇒予算も手間も後回し⇒結果「古くてボロくて遅れる」体質は昔のまま何も変わらず・・・って図式です。
そんな次第で、今回のイタリア鉄道・悪夢のデジャブ体験(!?)をふまえて、イタリア国内で電車移動の御予定がある方向けに、「これだけは覚えておくとやっぱり便利(カモ)」というイタリア語の単語を3つ、写真など交えながら以下、御紹介してみたいと思います。↓
(1)Binario (発音「ビナーリオ」): 駅のホーム、「○○番線」
電車の出発時間が近くなると、駅の電光掲示板に入線ホームの番号が入るのですが、イタリアの場合、そこからさらに5分前とかの直前になって急きょホーム(「ビナーリオ」)が変更になることが結構あるんですね。
これって、特にスーツケースなどの大荷物を持ってる時は大変(イタリアの場合、駅のホームにはキホン階段しかありません)・・・しかも、一度なんて、直前で3回もホームが変わって、マジ「イジメかいっ!」って(笑)
そんな時は大抵イタリア語のアナウンスだけなので、周りの人たちがドッと移動するのについてくしかないのですが、とにかく電車が本当に入線してくるまでは気を抜かず、常に周りの乗客の動きを要チェック!です。
(2)Ritardo (発音「リタールド」): 遅延
とにかくこのコトバなくしてイタリア鉄道は語れません(^^;)駅に着いたら、まず何はなくとも上の「binario」と併せて、電光掲示板で最初にチェックする項目ですね。
ちなみに、電光掲示板ではそれぞれ「Binario(ホーム)」は「bin」、「Ritardo(遅延)」は「rit」と略した表示が多いです。まァ英語併記なので心配ないとは思いますが ^^
(3)Guasto (発音「グアスト」): 故障
「急な故障で発車が遅れます」といったアナウンス以外に、駅構内や車内で何か壊れているモノがある時などによく使われるコトバです。
自動券売機、刻印機、電車のドア、車内のトイレ等々、とにかく「故障」の張り紙を目にしたら、サッサと他に移動するのが得策です(笑)
駅構内の壊れたキップ刻印機
丸ごとクーラーのきかない車両 (だったら連結するなよ、って ^^;)
(「Guasto」とは入ってませんが) 使えない車内トイレ
あ、ついでに「故障」を意味するコトバとして、もう一つよく目にするのが、
Fuori Servizio (発音「フオーリ・セルヴィツィオ」)。
英語でいう「Out of order」ですね。略して「F.S.」とだけ書かれることも。
ちなみに、旧イタリア国鉄のロゴがまさにF.S. (=Ferrovie dello Stato) 。なので、当時はよく「イタリア国鉄(F.S.)の名前は、いつも故障 (Fuori Servizio) 中だから」なんて皮肉られてましたっけ。言い得て妙・・・