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2013/02/07

イタリアの大学事情に関する数字とチョットしたトリビア(らしきもの)

イタリア中部・ボローニャ総合大学の紋章。
創立1088年!(=ヨーロッパ最古)

先回の記事で、イタリアでは大卒の人は「ドクター」の称号が使える=日本とは比べものにならないくらい大学を卒業するのが難しいと書きました。

今回は、イタリアのそんな大学事情を物語る数字を以下、いくつか御紹介してみます。

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イタリアで大学に進学する生徒数は、280,144人(2011-2012年)。この10年間で約50,000人(ほぼ大学1校分に相当)減少している。

上の数字を大学進学「率」にすると、47%。ン?これだけ見ると日本とあまり変わらなそうな感じですよね。ところがドッコイ・・・

なにせ入学した後の勉強や試験がハンパなく大変なので、最後まで残って卒業できる学生はナント2割にも満たないとの話!

結果、イタリアの30-34歳人口に占める「大卒者の比率」は、わずか19%

全EU平均の30%には程遠く、全人口比でみても、大卒者率はOECD加盟36ヶ国中34位(ほとんどブービー^^;)という低い水準に留まっています。

参考リソース:
Universita, 50mila iscritti in meno in 10 anni (RaiNews24)
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ウーンこうやって見ていくと、イタリアでは無事に大学卒業までたどり着く学生は、ホントにごくごくひと握りの優秀頭脳であることがよーくわかりますね。

問題なのは、そうやってヘタすると30歳近くまでガンバって卒業しても、逆に歳とってる分、高卒の若者以上に就職口が無い、という現実なんですが…

さてここから下は、気を取り直して(?)イタリアの大学事情に関するチョットしたトリビアを4つほど並べてみました。お時間と御興味のある方はどうぞ。

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(1)大学に入試はありません。(ただし医学系など一部の定員制学科は例外)

そのかわり高校卒業時に高卒資格試験(イタリア語で「マトゥリタ Maturita'」)という全国試験があり、それに合格していることが前提になります。

(2)日本の東大やアメリカのハーバードのような「花形大学」はありません。

イタリアの大学はほとんどが公立・国立なので、「名前」ではなく希望学科で大学を選ぶのが普通です。(強いてあげれば、ミラノにボッコーニ経済大学という私学がありますが)

(3)学費は一律でなく、家庭の所得水準によって変わります。

判断基準の指数(=Indicatore di Situazione Economica Equivalente)次第では、通常の学費(約10~20万円/年)がほぼ免除になることもあるそうですよ~

(4)日本の大学で3月に行うような一斉卒業式はありません。

学位を取得した学生から「サミダレ状に」卒業していくため、卒業が決まると家族や親しい友人などで集まって内輪だけで祝う、というパターンが多いようです。
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いかがでしたか?個人的には、(3)の「学費所得スライド制」がマジ新鮮でビックリでした~なんか久々におっイタリアも捨てたもんじゃないジャン、みたいな感じで(笑)

関連記事:
イタリアでは「ドクター」の称号=輝ける(!)大卒(学部卒)の証

2012/12/14

イタリアも「冬のボーナス」シーズン到来、クリスマスムードに拍車(・・・か?!)



早いもので12月ももう半ば、カトリック国イタリアの最大イベントであるクリスマスまであと2週間を切り、街中が日に日にせわしなくなってくるのを肌で感じます。

ホントにイタリア人にとってクリスマスはちょうど私たち日本人にとってのお正月と同じくらい大切な日。なので、当日のお料理はモチロンのこと、家族や恋人のためのプレゼント選びはモウ、真剣そのもの。仕事なんて目じゃないレベルです(笑)

こういうウィンドーにピッタリ張り付いて・・・

さらに見栄っ張りなイタリア人のコト、不況で実入りが少なくても大事な人にはそれなりのプレゼントを、との思いも強いよう。でもそうなると当然出費がイタイ・・・と何かと物入りな今の時期、多くの人が心待ちにしているのが「冬のボーナス」です。

とはいえ、日本のボーナスみたいに「お給料○ヶ月分」なんてタップリもらえるモノではなく、基本はどの会社も1ヶ月分。要するに、会社側は1ヶ月分相当を「13ヶ月目」という名目で社員に支給することを法律で義務づけられているんだそうです。

加えて人によっては「夏のボーナス」時期に「14ヶ月目」も支給されるそうですが、これは法律上の義務はなく、あくまでも個別の労働契約ベース、ということで、当然この御時勢ではカットの会社が増えてるようです。。

でも日本では夏・冬問わず会社側にボーナス支給の「義務は無い」とのお話で、ヘタすればボーナスゼロの場合もあるコトを考えると、1ヶ月分だけでも確実にもらえるイタリアの方が手厚いといえるかもしれませんね。

ちなみに「1ヶ月分」ということで、以前の記事で取り上げた「イタリア人の平均月給」からも見当はつきますが、ネットで見つけた統計によると、今年の職種別「13ヶ月目」平均支給額は、以下の通りとのことでした。↓

ブルーカラー(専門工): 1227ユーロ
ホワイトカラー(一般事務職): 1379ユーロ
ホワイトカラー(中間管理職): 2529ユーロ

参考リソース:
"Detassazione tredicesime 2012 contro l’inflazione" (PMI.it)

ただし、今年はモンティ政権下の緊縮政策により新たに固定資産税が導入、その支払期限がちょうど今月の17日・・・ということで、せっかくの「13ヶ月目」も、そっちで消えてしまう分が多いようです。

そんなこともあり、今年のクリスマスはジュエリー・服飾などのゼイタク品よりも「食品・ワイン」や「ITグッズ」など、より実用的なモノを選ぶ人が急増中とか。さすがのイタリア人も「見栄より団子」? ^^;

関連記事:
イタリア人の月収って、どのくらい?

2012/11/30

ミラノを数字で見てみると・・・? 2012年度版イタリア全国「生活の質」調査の結果から


ひとつ前の記事で、2012年度版「イタリア全国『住みやすさ』調査」の結果をもとに、特に面白そうな項目についてミラノの順位を抜き出してみました。

今回は、それぞれの項目について、具体的なデータをダダッと並べてみたいと思います。(「数字を知りたい」というお客様のリクエストが多いので ^^)

【ランキング上位の項目=良い面】
・一人当りGDP:                35,331ユーロ (1位/107県中)
・平均貯蓄額:                   35,800ユーロ (1位/同)
・平均年金受給額:            1,092ユーロ/月 (1位/同)
・高速ネット回線カバー率: 97% (1位/同)

【ランキング下位の項目=ダメな面】
・空巣件数:                        415件/10万人 (79位/同)
・詐欺被害件数:                 191件/10万人 (85位/同)
・離婚件数:                        75件/10万人 (95位/同)
・若年(25-30歳)大卒者数: 53人/若年10万人 (97位/同)
・飲食店軒数:                     433軒10万人 (99位/同)
・自動車盗難件数:              349件/10万人 (101位/同)
・強盗・スリ・ひったくり件数: 693件/10万人 (105位/同)
・人口密度:                        1,997人/平米  (106位/同)
・平均不動産価格:              4,850ユーロ/平米 (106位/同)

ちなみに、最後の「不動産価格」というのは、基本的に「アパート購入価格」という理解でいいようです。

以上、おヒマな折にでも?御覧いただければと・・・まーそれにしても治安関連の数字のヒドいコト(-_-;)

関連記事:
2012年度版イタリア全国「生活の質」調査結果が発表、ミラノのランキングは・・・?

2012/11/29

2012年度版イタリア全国「生活の質」調査結果が発表、ミラノのランキングは・・・?


「経済水準は最高、でも人々はあまり幸せでない。効率的で近代的、でも治安はサイアク」・・・これが「生活の質」に関する最新調査の結果、ミラノに下された評価を地元新聞がヒトコトでまとめた見出しです。

毎年、イタリア版日経新聞(=経済専門日刊紙)「Sole24ore」が今の時期に発表するこの調査。大きく分けて以下6つの項目に関して様々な統計データを掛け合わせ、イタリア全107県の順位を決めています。

(1)経済水準 (2)環境、健康 (3)ビジネス、仕事 (4)治安 (5)人口 (6)余暇

でまず「総合点」から見ると、ミラノ県の評価は全107県中17位。まーこんなモンかな、って感じ?でも一応、イタリアで「大都市圏」といわれる中ではこれでもトップなんだそうです。(よーするに上位県はほとんどが地方都市)

実際の調査結果では上記6項目を更に細かい指標に分けて採点してるのですが、全部あげていくとキリがないので(そこまで興味のあるヒトもいないと思うので^^)、個人的に面白いナと思ったモノを以下、抜き出してみました。

【ミラノの良かった点】
・経済力(「一人当りGDP」「平均貯蓄額」「平均年金受給額」すべて堂々の1位!)
・近代性(「高速通信網整備率」「医療サービス充実度」など)

経済力の部分はマア大方の予想通り、って感じですね。ただし、生活水準が高い分、当然?物価(とりわけ不動産価格)も全国ダントツの高さなんですが・・・

【ミラノのダメダメな点】
・「人口密度」(106位=ビリのナポリに次いで「混み合って」いる)
・「大卒者数」(97位=若者が勉強したがらない)
・「離婚件数」(95位=崩壊家庭多数)
・余暇事情(「書店数」「劇・音楽公演件数」「飲食店密度」「観光」など低評価多数)
・治安 (「自動車盗難」「ひったくり、強盗」、後者は107県中105位!=「あの」ナポリより危険、って…)

まー「ダメな点」の方もウスウスわかってはいましたが、とりわけ「治安」については、ここまで悪い数字を突きつけられるとさすがにちょっとショックでした・・・

あ、最後に、本調査の総合評価ベスト3&ワースト3は以下の通りです。案の定?ここでもイタリア特有の「南北格差」がミゴトなまでに出ちゃうという結果で。↓

【ベスト3=最も生活しやすい県】
1位:ボローニャ 2位:シエナ 3位:トレント(=すべて中北部)

【ワースト3=最も生活しにくい県】
107位:ターラント 106位:ブリンディジ 105位:カルタニセッタ (=すべて最南部)

以上、2012年度版・イタリア全国「生活の質」調査の結果でした。

参考リソース:"Qualita' della vita 2012 - La classifica del Sole 24 Ore"

2012/10/13

ミネラルウォーター命!?なイタリア人 - イタリアの水事情

どこのスーパーにも広大な「水」コーナーが。

先回の記事で、「イタリアの水道水は飲んでも大丈夫」と書きました。

それじゃ実際イタリア人が日常生活で水道水を飲んでいるかというと・・・率直ほとんど飲んでなさそうな感じです  ^^;

レストランなどで水道水を頼む人はまずいないですし、自宅でもほとんどの人が1.5~2リットルの得用ボトルを常備。水道水はせいぜい薬を飲む時くらい?(それもミネラルウォーターの人も多いですし)という世にもミゴトな依存ぶりです。

そこで試しにネットでチャチャッとリサーチしてみたところ、こんな数字を発見↓

国民一人あたりの年間ミネラルウォーター消費量: 196リットル/年 (2010年)

コレって、全国民が毎日欠かさず500mlのボトルを飲んでる計算だとか。スゴッ!

ちなみにこの196リットルという消費量は、ヨーロッパでは堂々の1位!世界的にもナント3位のレベルなんだそうです。(御参考までに、世界1位はなぜか?メキシコ、2位はアラブ首長国連邦。砂漠国より多くのボトルウォーターを消費してるって、一体・・・?)

さらにビックリしたのは、この一人あたりの消費量、1980年の時点では47リットルだったというコト。つまりホンの30年ちょっとで約4倍!に増えたという計算です・・・

それじゃ、と周りのイタリア人に「ねー何でミネラルウォーターばっかり飲むワケ?」と尋ねてみると、ほとんどの人が「いや別に、何となく習慣で…」とムニャムニャ。

格別水道水に不信感を持ってる風でもなく、確かにネットの記事などを読んでいても、結局は「巧みなマーケティングの賜物」との分析がほとんどでした。

まア確かにとっても「おいしい」ビジネスみたいですし(笑)とはいえ、ここまで国民の嗜好を大きく変えてしまう水メーカーのマーケティング、オソルべし!?

追記(2012.10.18):
今日テレビのニュースで見たのですが、2012年現在、イタリア各家庭のミネラルウォーター購入金額は、一世帯あたり約300ユーロ/年(=25ユーロ/月)にのぼるそうです。

2012/10/05

イタリアの失業率って、どのくらい?

「我々にLAVORO(仕事)を!」

先回の記事で「イタリアの平均賃金」を取り上げたので、統計ついでに(?)もう一つ、「よくある質問」横綱級(!)の「失業率」について調べてみました。

以下、2つのWEB記事をまとめた内容です。↓

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イタリア政府中央統計局のデータによると、
イタリアの失業者総数は2,744,000人、
失業率にすると10.7%。(2012年8月時点)

この数字は前年同期比で2.3%の上昇となり、
2004年以来最悪の水準。

若年層(15-24歳)の失業率はとりわけ深刻で、
35.3%という高水準。(=618,000人)。

またイタリアは南北間の経済格差が大きいため、
南部若年(15-24歳)女性だけを対象に絞った場合、
失業率は48%(二人に一人!)にも達する。

もう一つの傾向は、非正規労働者の増加。
今年第2四半期の時点で250万人、
パート労働者を加えると300万人に達し、
こちらも統計史上最も高水準。

ユーロ圏(加盟27カ国)全体で見た場合、
失業者数約3500万人、失業率が11.4%

こちらもユーロ導入以来最悪の数字で、
やはりギリシャとスペインの影響が大きい。

ちなみにギリシャとスペインの失業率は、
それぞれ25.1%と24.1%。

元記事:
-"Disoccupazione 2012: in Europa e all'11,4%"
-"Istat, disoccupazione record nel 2012 - Dal '99 non avevamo un dato cosi negativo"
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といった感じです。

ウ~ン、ある程度わかってはいましたが、こうやって改めて数字を突きつけられると、改めて暗ーいキモチになってきます・・・とりわけ、

(1)南北間の失業率の開き  ←南北間の経済格差
(=北部にばかり経済活動が集中し、南部には何も産業がない)

(2)非正規労働者の増加  ←硬直的な雇用制度
(=組合が強く、ひとたび正規採用するとよっぽどのことがない限り解雇できない)

といったイタリアが昔からずーっと抱えている構造的問題をモロに反映しているのが気になりました。

実際、自分の周りを見回してみても、若い人はコールセンターでパートのオペレーターをしてるといったパターンがほとんど。それでもミラノのような北では仕事にありつけるだけマシなのかもしれませんが。

さてこれらの数字、来年はどうなるのでしょうか・・・!?まぁ劇的な改善は難しいにしても、せめて「記録更新」が止まってくれることを祈って。

2012/10/04

イタリア人の平均月収って、どのくらい?


ビジネス通訳をしていて日本のお客様によく訊かれる質問トップ10の中に、「イタリアの平均賃金って、一体どのくらい?」というのがあります。

その度に「そうですねえ、業種や役職によっても全然違いますし、ゴニョゴニョ・・・(でもそれって日本も同じですよね多分^^;)」なんて調子でおよその見当で数字をお出ししてお茶を濁しておりました・・・

でも偶然にもつい先日また同じ質問をお客様からいただき、「よーしせっかくブログも立ち上げたことだし、このあたりでひとつマジメに?調べてみるか!」と、今更ながら思い立った次第です。

でネットでいろいろ探したところ、以下の記事が見つかったので、とりあえず日本語に要約してみました。

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「イタリア人の平均月収は1300ユーロ以下、新規採用時はわずか900ユーロ」
2012年5月28日付「Il Sole 24ore」(イタリア版日経新聞)サイトより
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(1)
2010年度イタリア政府中央統計局データによると、
イタリア人の平均手取り月収は1286ユーロ

(2)
特徴としては男女差が非常に大きく、
男性のみの平均が1407ユーロなのに対し、
女性のみの平均は1131ユーロ。

(3)
ついでに外国人の場合は更に低水準で、
973ユーロどまり(=イタリア人平均の-24%)。

(4)
もう一つの特徴は、勤続年数によって
給与レベルに大きな開きがあること。

新規採用時は900ユーロ以下で始まり、
勤続3-5年でもまだ1000ユーロ、
勤続20年でようやく1300ユーロに達する。

元記事:
"Lo stipendio medio netto degli italiani non supera i 1300 euro, ai neoassunti solo 900"
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・・・だそうです。

ただし実際には、上記の月収にプラス1-2ヶ月分が日本のボーナスのような形で年末に出される場合も多く、業種によっては他にもプラスのベネフィットがあるようなので、「年収」ということで見ればもう少し多くなりますね。

でもそういったベネフィットを含めたとしても、もう一つの別記事によれば、この平均水準って、ナント全EU加盟国中スロバキア、マルタ、スロベニア、ポルトガルに次いで「ビリから5番目」なんだそうです(=あのギリシャやスペインにも負けてイル!)。

元記事:
"Stipendi: i dipendenti italiani guadagnano meno di greci e spagnoli."

ホントに地方都市ならまだしも、東京とさして物価の変わらないミラノなどの都会では一体みなさんどうやって暮らしているのか、個人的にはずーーーっと「イタリア7不思議」のひとつだったのですが、ウーンますますわからなくなりました。。。