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2013/03/11

イリーカフェ(illycaffe')社、2015年ミラノ万博公式パートナーに コーヒークラスターの推進に期待

この丸い取っ手がトレードマーク↓

この週末フラッとミラノ万博公式サイトをフラッとのぞいてみると、またもや公式参加国数がひとつ増え、123カ国に。早速ニュースページをチェックしてみると、チェコ共和国でした。


またそれ以外にも、クラスター関連でニュース発見!

それは、イタリア大手コーヒーメーカーのイッリーカフェ(illycaffe')社が、このほど2015年ミラノ万博(Milano Expo)の公式パートナーとして正式に契約を結んだとういうもの。

                          左:アンドレア・イッリー(Andrea Illy)Illy Caffe' S.p.A.社CEO
                          右:ジュゼッペ・サラ(Giuseppe Sala)Milano Expo S.p.A. 社CEO

イッリーカッフェ(illycaffe')社1933年創業の老舗。現在は3代目社長アンドレア・イッリー氏のもと、日本にも数年前に進出し、都内を中心にイタリア式カフェを展開しています。

イタリア国内では、その製品に対する高い評価はモチロンのこと、デザイン、アート、建築とのコラボなども幅広く行っていて、異色の存在感を放つブランドとして知られています。

2005年から続いている「galleria illy」プロジェクトの紹介 ↓

今回の契約金額はキャッシュで300万ユーロ、プラスその他の各種サービス面で175万ユーロ規模とのこと。今後はコーヒークラスターの企画・促進役としての期待が高まりそうです。

ちなみに「クラスター」というのは、先回の記事にも書きましたが、今回のミラノ万博の目玉?ともいえる、事前に選ばれたテーマ別に複数国が集まって行う、ワークショップ型展示モデル。

そのうちのひとつ、今回イッリー社が参画するコーヒークラスターの概要は現在のところ以下の通りとなっています。↓

・主要展示テーマ:「大地からコーヒーカップまで(Dalla terra alla tazzina)」
・万博会場内における展示スペース:約4500平米
・参加予定国:世界のコーヒー生産国(エチオピア、ガテマラなど約10カ国

内容的には、参加各国がもつ経験やノウハウ、アイデアなどをシェアし、将来的な協力体制や持続的コーヒー栽培モデルの模索など、総合的なコーヒー文化の促進を目的としたものとなる予定とのこと。

そこに今回イタリア式エスプレッソコーヒーのスペシャリストであるイリー社がクラスター推進役として加わったことで、その展示内容がより多彩で楽しく、魅力的なものになることが期待されてるワケですね。

具体的には、以下のような企画が検討されているようです↓

(1)コーヒーのテースティングコーナー設置
(2)コーヒーをテーマにしたワークショップやお楽しみイベントの開催
(3)コーヒーとアートを融合させた各種展示
(4)ミラノ万博限定エスプレッソ用コーヒーカップコレクションの販売

(3)に関しては、世界的著名カメラマン、セバスチャン・サルガド氏撮影の芸術的写真の展示や、コーヒー繊維を使ったアパレル(!)の展示なども予定されてるとのこと。

セバスティアン・サルガド(Sebastiao Salgado)氏とイリー社コラボ写真はコチラに↓
SALGADO: A TRIBUTE TO FARMERS (イッリー社公式サイト内) 注!音が出ます!

また、イッリー社はもともと「エコ」への取り組みにもかなり熱心で、今回のクラスター展示に関しても、基本的にはすべて「環境にやさしい」素材を使う意向でいるそうです。

ウ~ンこうやって見てみると、確かに通りいっぺんではない、ユニークな展示が期待できそうですね~~ということで、コーヒークラスターの今後の展開を楽しみに・・・!?

参考リソース:
-Expo, Reached Quota 123 (ミラノ万博公式サイト)
-illy takes part in the Coffee Cluster (同上)
-illycaffe official partner of EXPO 2015 for the Coffee Cluster (イりー社公式サイト)

2013/03/06

2015年ミラノ万博(Milano Expo) 正式参加国数は122に 「クラスター」もチョッピリ進展?


久しぶりにミラノ万博オフィシャルサイトをのぞいてみたら、いつのまにやら参加国数が122になってました~

確か昨年末の時点では118ヶ国だったっけ…と思いながら、ニュースページを見てみると、その後ヨルダン・セルビア・バーレーン・欧州委員会(European Commission)が、立て続けに正式参加を表明してました。

そして、万博参加国の決定と同時に、今回のミラノ万博の目玉(?!)ともいえる展示モデル、「クラスター」の方も少しずつながら動き始めているようで、数日前に計15カ国が参加契約書に署名したとのことでした。

参考リソース(公式サイトより、英語)↓

ちなみに「クラスター」というのは、従来の参加国別の「タテ割り」展示に加えて、いくつかのより広範なテーマを選び、それに対して関心や関わりの深い国が複数共同で展示やワークショップを行う、というプロジェクトです。

クラスターのより詳しい説明はコチラ (公式サイトより、英語)↓

今回のミラノ万博では、全部で9つのクラスターが既に決まっています。具体的テーマは以下の通り。(各クラスターの横には、現時点で参加を表明している国名を入れました)

*食物連鎖(Food Chain)系クラスター

(1)米 (Rice):シエラレオーネ
(2)穀物および塊茎 (Cereals and Tubers): モザンビーク、ハイチ
(3)スパイス (Spices): タンザニア、バヌアツ、アフガニスタン
(4)ココア (Cocoa): カメルーン、ガーナ
(5)コーヒー (Coffee): イエメン、ケニア
(6)果物および豆類 (Fruits and Legume): コンゴ、ギニア

*全世界的テーマ(Global Issue)系クラスター

(7)乾燥地帯における農業と栄養摂取 (Agriculture and Nutrition in Arid Zones):
モーリタニア、エリトリア、パレスチナ
(8)島、海と食 (Sea, Islands and Food)
(9)地中海式ライフスタイル(?) (Bio-Meditteraneum)

現時点で参加表明をしているのはアフリカ系の国がほとんどですが、お米のクラスターなどは、コメを主食としている日本をはじめ、アジア諸国も今後の参加が期待されているようです。

こういう「共同展示」って、確かにコンセプトとしては面白いと思うんですけど、実際いろんな国が多数参加するとなると、果たして内容的にうまくまとまるのか?ってとこは気になりますね^^;

2013/02/20

イタリア初?! ミラノでコンビニ(のようなモノ=24時間営業&年中無休スーパー)を発見~

つ、つ、ついにイタリアにも・・・

ホンの少-しずつながらも、春の気配を感じられるようになってきた今日この頃。

そんな陽気に誘われるように、普段なら地下鉄でササッと移動しちゃう通りをお散歩がてら、ブラブラ歩きだしてみたところ・・・ ン?こんな看板を発見↓


えーと「7」は7日間でしょ、で「24」は24時間で、ってことは・・・ハイ!年中無休&24時間営業のスーパーを発見してしまったのでした~

吸い寄せられるように中に入って、早速カスタマー係のおネエさんに訊いてみると、「ハイ、確かにその通りです」とのコンファームが♪

ただし、と続いて説明されたのは、「深夜0時以降の時間帯は、防犯上の理由で現金を扱えないため支払いはカードのみ」とのこと。

ナルホド、確かに日本と比べてはるかに治安のよくないイタリアのこと、この位の制限つき営業になるのは仕方なかったんでしょうね。

ちなみに下の動画では夜の店内の様子が見られます。
明るくてイイ感じ、でもガードマンが控えてるところは、やっぱりイタリア!?

【動画】A Milano il primo supermarket aperto 24 ore su 24 (最初10秒位は広告が・・・)

キホンそんな深夜にスーパーに行く必要性ってあまりないと思うんですが、例えば短期の出張で昼間はアポや移動で忙しくて時間が取れない、なんて時には便利かもしれませんね。

このスーパーの界隈は多くのレストランやピッツェリアが集まっているので、近くで夕食をとった後、スーパーで水やオミヤゲなどを買い物してホテルに戻る、という使い方はアリかと。

あとは、パック入りのサンドイッチや「なんちゃって(?)寿司折」など、お手軽スナック・夜食系がソコソコ置いてあるのも便利カモ?

あ、ただあくまでも「スーパー」ですので、売り物は食品・ドリンク類がメイン、日本のコンビニのようなタバコの扱いはありません。

そんな次第で、商品の品揃えや支払方法など多少勝手の違う点はありますが、まずはミラノにも24時間営業のスーパーができたというのは大ニュース!

・・・との感動?も冷めやらぬまま帰宅後、早速ネットでチェックしてみると、ナンのことはない、カレコレもう5ヶ月近く前から24時間営業してたのでした。。。

場所的には、中央駅・ガリバルディ駅から中心街方面に歩いてそれぞれ10~15分ほど。地下鉄だと3号線のレプブリカ(Repubblica)が最寄駅になります。

ホテルでいうと3ツ星の「Cervo」が最短、徒歩1分!他には「Windsor」「NH Touring」「UNA Tocq」「Principe di Savoia」「Westin Palace」あたりが近いです。

【お店情報】
名前:Carrefour Market (ようするに「カルフ~ル」^^)
住所:Piazza Principessa Clotilde, 10A   Milano
電話:0229006028


大きな地図で見る

 参考記事:

2013/02/07

イタリアの大学事情に関する数字とチョットしたトリビア(らしきもの)

イタリア中部・ボローニャ総合大学の紋章。
創立1088年!(=ヨーロッパ最古)

先回の記事で、イタリアでは大卒の人は「ドクター」の称号が使える=日本とは比べものにならないくらい大学を卒業するのが難しいと書きました。

今回は、イタリアのそんな大学事情を物語る数字を以下、いくつか御紹介してみます。

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イタリアで大学に進学する生徒数は、280,144人(2011-2012年)。この10年間で約50,000人(ほぼ大学1校分に相当)減少している。

上の数字を大学進学「率」にすると、47%。ン?これだけ見ると日本とあまり変わらなそうな感じですよね。ところがドッコイ・・・

なにせ入学した後の勉強や試験がハンパなく大変なので、最後まで残って卒業できる学生はナント2割にも満たないとの話!

結果、イタリアの30-34歳人口に占める「大卒者の比率」は、わずか19%

全EU平均の30%には程遠く、全人口比でみても、大卒者率はOECD加盟36ヶ国中34位(ほとんどブービー^^;)という低い水準に留まっています。

参考リソース:
Universita, 50mila iscritti in meno in 10 anni (RaiNews24)
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ウーンこうやって見ていくと、イタリアでは無事に大学卒業までたどり着く学生は、ホントにごくごくひと握りの優秀頭脳であることがよーくわかりますね。

問題なのは、そうやってヘタすると30歳近くまでガンバって卒業しても、逆に歳とってる分、高卒の若者以上に就職口が無い、という現実なんですが…

さてここから下は、気を取り直して(?)イタリアの大学事情に関するチョットしたトリビアを4つほど並べてみました。お時間と御興味のある方はどうぞ。

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(1)大学に入試はありません。(ただし医学系など一部の定員制学科は例外)

そのかわり高校卒業時に高卒資格試験(イタリア語で「マトゥリタ Maturita'」)という全国試験があり、それに合格していることが前提になります。

(2)日本の東大やアメリカのハーバードのような「花形大学」はありません。

イタリアの大学はほとんどが公立・国立なので、「名前」ではなく希望学科で大学を選ぶのが普通です。(強いてあげれば、ミラノにボッコーニ経済大学という私学がありますが)

(3)学費は一律でなく、家庭の所得水準によって変わります。

判断基準の指数(=Indicatore di Situazione Economica Equivalente)次第では、通常の学費(約10~20万円/年)がほぼ免除になることもあるそうですよ~

(4)日本の大学で3月に行うような一斉卒業式はありません。

学位を取得した学生から「サミダレ状に」卒業していくため、卒業が決まると家族や親しい友人などで集まって内輪だけで祝う、というパターンが多いようです。
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いかがでしたか?個人的には、(3)の「学費所得スライド制」がマジ新鮮でビックリでした~なんか久々におっイタリアも捨てたもんじゃないジャン、みたいな感じで(笑)

関連記事:
イタリアでは「ドクター」の称号=輝ける(!)大卒(学部卒)の証

2013/02/05

イタリアでは「ドクター」の称号=輝ける(!)大卒(学部卒)の証


仕事柄、名刺交換の場に居合わせる機会が多いのですが、イタリア人の名刺を見ると、氏名の前に「DOTT.」とか「ING.」とかの肩書がついていることがよくあります。

こんな感じで・・・↓
「DOTT.」というのは、「Dottore(ドットーレ)」の略で、英語にすると「Dr.(ドクター)」。日本ではお医者さんや「院卒」の人くらいしか使えない、希少価値なイメージですよね。

でもイタリアでは、大学院に限らず、普通に大学を卒業した人(=学部卒)はなら誰でもこの肩書を使うことができます。

日本人的には「学部卒くらいでわざわざ称号?」ナンテ思いがちですが、そこには大学制度の大きな違いが背景に・・・

つまり、イタリアの大学は基本5年制で、最後の2年間は日本でいえばほぼ大学院のような高度な内容になるとのこと。

なので当然ながら試験や論文提出も厳しく、全過程を終えて卒業できる学生は、入学時よりずっと少ないという次第。

日本みたいに「入るのは大変、出るのはカンタン(?)」の真逆で、いわゆる「大卒率」がメチャクチャ低いワケですね。

また規定の5年間で卒業できるケースというのもほとんど無く、20代後半~30歳位の「学生さん」も珍しくありません。

(注:ただし2001年に大学制度が変わり、従来の5年制が3+2に分かれたため、今は最初の3年を修了しただけでも「大卒(ドットーレ)」の肩書が使えるそうです)

ナルホド確かにそこまで苦労して勝ち取った卒業資格なら、世間的にも一目置かれるということで、名刺に堂々と「Dott」と入れるというのもナットクがいきますよね。

でも個人的には、日本でありがちな「とりあえず大卒♪」の自分まで同じ「Dr.」の称号で呼ばれるのはどーにもコソバユく、いまだに毎回逃げ出したくなるんですが ^^;

あ、ちなみに冒頭に書いたもうひとつの肩書き「ING.」は、「Ingegnere(インジェニェーレ)=エンジニア」の略で、工学部など理工系の学部卒、という意味です。

2013/01/24

「ポケットコーヒー(Pocket Coffee)」 = お手軽イタリア土産のイチオシ! 「ロシェ」も「バッチチョコ」もいいけれど…

イタリアン・エスプレッソがトロ~リ♪

海外旅行に行くと、ほとんどのヒトにとって避けては通れない(?!)モノ、それは…オミヤゲ選びですよね。

とりわけ出張でいらっしゃる方は、「職場でバラマキ用」のオミヤゲにアタマを悩まされることが多いのでは?

イタリアでバラマキ用といえば「バッチチョコ」がダントツ王者だと思いますが、いつもそれじゃツマラナイし…
バッチチョコ(Baci)」 by Perugina

そこで今回は、現地のスーパーで手軽に買えて、実際日本でいつも大好評なお菓子をひとつ御紹介します↓

ポケットコーヒー(Pocket Coffee)」 by Ferrero

フェレロ社といえばイタリアでは最大手の菓子メーカー。空港でよく見かけるコチラの製品なども作っています↓
ロシェ(Rocher)」 by Ferrero

さてこの「Pocket Coffee」、イタリアでは何十年も前から販売されている定番製品。なので、基本どこのスーパーでも簡単に見つかります。

作りとしては、ダークチョコの中にトロ~っと濃厚なエスプレッソコーヒーが入っていて、チョコの甘みとエスプレッソの苦味が絶妙な組合せ。
なのでイタリアのお菓子には珍しく?甘すぎない味が日本人好み。「エスプレッソ入り」というのも日本じゃ珍しく、話題性もありますよね。

またフィリングが液体でデリケートなため、日本に正式輸入されておらず、本国イタリアでも「冬季限定」という希少性も高ポイント?

大きさも「おやつサイズ」の5個入りから18、32個まで多数、はたまたそれ以上入ったモノまであり、バラまく人数に応じてよりどりみどり。

パッケージも、余計な「上げ底」が無くシンプルな紙箱のみでコンパクト、トランク内でもラクラク収まってくれるのもなにげに助かります。

5個入りなら1.5ユーロ位のプチプラ、少人数のバラマキの時は一人1箱、あるいはもっと大人数の時は大箱をバラして配るのもよし♪

ナンテ個人的にもお気に入りなものでつい語ってしまいましたが、ホントにオススメなので、冬にイタリアにいらした際にはぜひお試しを!